遠賀川東岸の低い丘陵上にある北九州市馬場山の原遺跡では、多数の袋状竪穴が見つかり、石鏃、石剣、石戈、石庖丁、石鎌、石斧などの未完成品が発見され、石器生産工房と考えられています。
瀬戸内海西部からの影響を受けた土器も発見されています。ここにも独自の石器製作集団が芽生えていました。
その上流にある直方市感田上原遺跡は、遠賀川東岸の丘陵上にあり、東西二グループに分かれる、穀物を貯蔵するために用いられた袋状の竪穴郡が発見されました。
凝灰岩質粘板岩製の石庖丁、石鎌、石剣、石戈、高槻遺跡系の磨製石斧など大量の未完成品が発見されました。
遠賀川上流域にある立岩遺跡系統の石庖丁などの石器が見られず、立岩遺跡とは別系統の石器生産遺跡と考えられます。