水害とひとくちにいってもいろいろ被害がありますが、床上以上の水浸水被害を受けと家具や家電製品などの家財道具のほとんどが使用不能となったり、浸水を受けた家屋を住める状態に戻すまでに、多くの日数と多くの費用がかかり、経済的、精神的に大きなダメージを受けます。
このため、このような大出水の被害を受けた区域を一日も早く減らすため、5年という短期間に予算を集中投資し、事業を行うことで、水害対策の効果を早期に発揮させようとするものです。
遠賀川河川事務所では、過去の浸水被害に対して様々な事業を行っています。
①明星寺川床上浸水対策特別緊急事業(明星寺地区)
(平成14年度~平成18度)
飯塚市と穂波町の住宅街を流れる明星寺(徳前川)では、平成13年度の大規模な浸水被害をはじめ、過去にも頻繁に浸水被害が発生しています。
これは宅地開発が進んでいること、明星寺川が流せる水の量が不足していること、排水機場の能力不足が挙げられます。
これを解消し、浸水被害を軽減する為に国、福岡県、飯塚市、穂波町が事業を行っています。
②飯塚穂波地区床上浸水対策特別緊急事業(飯塚・穂波地区)
(平成16年度~平成20年度)
平成15年7月19日の出水では飯塚中心部及び商店街を中心に2000戸を上回る甚大な浸水被害が発生しました。
これらの被害を大幅に軽減する為に、川が流せる水の量を増やす河道掘削等の事業を行っています。
③飯塚穂波地区床上浸水対策特別緊急事業(学頭・菰田地区)
(平成17年度~平成21年度)
平成15年7月19日の出水対策として飯塚穂波地区床上浸水対策特別緊急事業の効果と併せて、排水機場の増強、調整池整備を行い、大幅な浸水被害の軽減を図ります。
④居立川床上浸水対策特別緊急事業(直方市)
(平成16年度~平成20年度)
平成15年7月11日の出水では直方中心部及び商店街で多くの浸水被害が発生しました。過去にも度々浸水被害が発生しており、慢性的な浸水被害軽減のため、直方市と協働して、事業を行っています。