コメント

国土交通省遠賀川河川事務所調査課長     竹 下 真 二

遠賀川の川の姿は気の遠くなるような時代の流れを受けて今の形が形成されています。
氷河時代を終え海面の上昇や幾度もの地形の変更、遠賀川自らの洪水の氾濫による川の流れの移動や土砂の堆積による下流域の入り江の消滅など、ながいながい年月をかけて今の姿になるために成長を続けてきました。
また、遠賀川は、かって日本の近代産業であった石炭産業を支え、洪水から守る堤防はみなさんの生活のための重要な道路ともなり、流れる水は産業と食と命の水として利用され、今でも私たちのために働き続けています。
私たちは、この遠賀川の恵みに感謝するとともに、すばらしい自然環境を大切にし、未来の子供たちに誇れる形で残していかなくてはなりません。
この本を読んで遠賀川をもっと知ってもらい、もっと遠賀川を好きになってください。